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この記事はこんな人におススメ
・仮想通貨の処理能力とは何なのか知りたい人
・仮想通貨の技術力は何を見て比較すれば良いかわからない人
・送金速度やTPS、ファイナリティの意味の違いを知りたい人
※この記事は5分で読むことができます。
ココだけ押さえとけ!!
- 仮想通貨の処理能力はTPSとファイナリティを確認せよ
- TPS・ファイナリティ・送金速度は意味が全く違う
- 送金(完了)速度が速くても、実はあまり意味がない
~前述~
この記事を書くのにだいぶ仮想通貨について勉強させて頂きました。。
まず、どのサイトを見てもTPSの意味やらファイナリティ、送金速度の意味の説明がバラバラで、
同じ意味なのか違う意味なのか、全くよくわからないので色んなサイトや本を見ながら勉強しました。
で、この結論に至りました。 ”みんな、あまりわかっていない”ということに。
で、勉強の末やっと少しわかったような気がするので、かみ砕いて説明してみます。。
処理速度?取引速度?送金速度?ファイナリティ?TPS?トランザクション?とんちんかんな方は、熟読してみてください。
しかし間違えていたらご指摘ください。。笑
仮想通貨の性能の比較をしたい方は大勢いると思います。
この記事を読めば、処理速度と処理能力、実際仮想通貨に必要な技術な何なのか、何を比較して通貨選定をすればよいのか、理解できると思います。
ちなみに、世の中ほとんどがわかっていない人だと思いますので、一歩博識になれますよ!
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①仮想通貨の処理能力に影響してくる項目とは?
仮想通貨を比較する際に、よく出てくるのが、処理速度ですよね。
もちろん処理速度も必要なんですが、仮想通貨は、いかに「多く」の顧客に対して「速く」処理をしてあげるかが重要です。
それが処理能力となります。
さて処理能力は、具体的にどの項目が大きく関係してわかるか知っていますでしょうか。
答えは、TPS(多さ)とファイナリティ(速さ)になります。
送金してから着金までの速度は、実はあまり関係ありません。
TPSとファイナリティの2つが処理能力に大きく関係しています。
それでは深堀りしていきましょう。
②仮想通貨のTPS・ファイナリティ・送金速度の意味について
ここで仮想通貨のTPS・ファイナリティ・送金(完了)速度について説明します。
これら、用語としては似ていますが、全く違う意味を持っています。
①TPSとは
TPSとは、(Transactions Per Second) 1秒当たりのトランザクション処理実行件数を指す単位です。
これは、仮想通貨に限らず使用されている用語です。VISAとか銀行でも使用されていますね。
なお、1トランザクションとは、1取引の事のようなものだと考えておいてOKです。
ですので、5TPSあった場合、1秒間に5件取引処理を実行するという意味合いです。
これが高くないと、例えば銀行などの処理はできないですよね?
1秒間に5取引だけを実行していたらお客様を待たせることになります。
なお、ビットコインは7TPSくらいですが、ビットコイン全体で7TPSしか発揮できないということになります。
よって、ビットコイン等のTPSが低い通貨は銀行などの決済や、クレジットカードでの支払いには向かないのです。
ここで少しビットコインの、7TPSについて深堀りしましょう。
ビットコインは10分に1度、1ブロックが増える仕様となっています。1ブロックについて1MBの容量ですので約4,000回分の取引データが書き込める容量となっています。
ということは、10分に最大4,000回分しか取引できないということですね。4,000回/10分/60秒=6.66≒7回 ということで、TPSは約7回/1秒の計算となるわけです。
一言アドバイス
ちなみに、バイナンス等の仮想通貨取引所で世界中で7取引/1秒しかないのはありえないでしょ!とお考えのあなた、バイナンス等の取引所の取引については、取引所を介してやっているため実際には相手に送付しているわけではないのでカウントされません。
なお、TPSは、よくスケーラビリティ(拡張性)を説明する際に使用されます。
拡張性と言ったらTPSのイメージがしやすいのではないでしょうか。一回でより多くの取引に対応できるような感じです。
しかしここで間違えてはいけない点があります。
TPSは1秒当たりのトランザクション処理実行件数と言いましたが、100TPSあっても100取引の実行を指示するだけであって、
実際には1秒間で100取引を完了しきることができないということです。(送金が完了しないし、ファイナリティもない)
ですので、TPSはその分の件数だけ一気に「処理を実行する指示をできること」、みたいな事と考えてもらえれば良いかと思います。
ここが理解するのが難しかった。。
②ファイナリティとは
ファイナリティとは決済が最終的に決定されること、もしくは最終決定されるまでの時間を指します。
仮に決済を行った後に、それが覆る可能性があればファイナリティがあるとは言えないということです。
ただしブロックチェーンでは、相手側に仮想通貨が届いたからといってそれが「覆る」可能性があるのです。
まず、ファイナリティには「確率的なものから最終決定されるもの」と、「決定的なものから最終決定されるもの」の二つのアプローチが存在します。
ちなみにビットコインのブロックチェーンは、前述の前者であり、該当するトランザクションが入るブロックの後にいくつものブロックが繋がっていくことで、該当ブロックが覆る可能性が確率的に現実的ではなくなり、その時点をファイナリティと呼んでいるようです。
ビットコインでは、6個のブロック(約1時間かかる)が承認されるのを待って決済が確定されたと「みなす」場合が多いため、この時点でファイナリティがあるということになります。
ですので、ファイナリティには約60分かかるということになります。
前述、決定的ファイナリティの場合は、ファイナリティは1ブロック生成の時間になるため、確率的ファイナリティより、圧倒的に時間短縮が図れます。
(なお、SymbolやALGO等は、「決定的ファイナリティ」に属しているようで、ファイナリティとしてはこちらの方が良いと考えられています)
ちなみに多くの場合、相手側には、ファイナリティがないのにも関わらず送金完了しているということになります。
例えばAがBにBTCを送金して、Bが着金を確認後すぐに取引所にてそのBTCをXRPに変えたとします。
そこでA⇒Bに送付したBTCの検証作業時に、誤ったチェーンとして覆った場合はどうなるでしょうか。
現時点ではA=所持金0,B=所持金XRP、取引所=所持金BTCとなります。
しかし覆ったあとの結果はこちらになります。
A=所持金BTC,B=所持金XRP、取引所=所持金0
AにBTCが返還され、Bと取引所の取引も有効となります。
この場合だと、丸々取引所が損をしてしまうことになりますね。
これでは取引として成り立ってませんね。
この例は大袈裟で可能性は薄いですが、そのような現状になっているようです。
③送金(完了)速度とは
ここでいう送金(完了)速度とは、例えばビットコインを相手に送付した際に相手に届く時間のことです。
正式にその名称があるかはわかりません。
完了をカッコで括った理由は、まだ前述のファイナリティが無い状態での見せかけの完了のためです。
用語としてはTPSとも、ファイナリティとも意味が異なります。
なお、ビットコインは約10分ごとの取引データがブロックに格納され、検証・承認(マイニング)が行われる仕様になっています。
その仕様の影響で、相手側に届くまでの時間は10分程度になります。(この遅さもビットコインのデメリットです)
これは、通貨によって時間が異なりますが、実はこの送金速度というのは、一般的にあまり重きを置かれていません。
これにはビックリしませんか?
何故なら、①TPS(スケーラビリティ(拡張性))と②ファイナリティが全てだからです。
TPSが大事なのはわかりましたよね。それに加え、本来であればファイナリティ=取引速度となるべきで、それの誤差が異常にある現状がおかしいため、です。
よって、取引速度が速くても(通貨によってはアピールしていますが)本質から考えると、それよりもファイナリティを速くすべきなのです。
ちなみに、おさらいになりますがビットコインは、送金速度が10分、ファイナリティが60分程度と言われています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・・・以上説明わかりましたでしょうか。
かなり力作なんですが、間違えていたらコメント欄に記載してください。
③結論:仮想通貨の処理能力の比較はTPSとファイナリティを確認せよ
世の中には技術推しの通貨と、その他の2種類の通貨が存在します。
利用用途によっては、そこまで技術が必要のない通貨も多数あります。
しかし、技術を全面に押し出している通貨に関しては、最低限TPSとファイナリティを確認しておきましょう。
仮想通貨の開発者のアピールに惑わされることなかれ。
送金速度はそこまで関係ないのであしからず。。
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